アコヤ貝
あこや貝は2枚貝で,貝殻の中はきれいな光沢をした貝です。
英虞湾は古くから天然真珠の産地でした。
天然真珠とは砂粒などが偶然、アコヤ貝の中に入ってできたもので大きくても
3mmくらいまで丸いものは少ないです。
またアコヤ貝の中に天然真珠が入っている確率はかなり低いです。
真珠養殖が始まる以前は海女さんが天然真珠を求めてあこや貝を
取っていた時期もありました。
英虞湾で真珠養殖を始めた頃、あこや貝は海女さんが、潜って
取っていたそうです。
でも真珠養殖が盛んになるにつれて、アコヤ貝の数が足らなくなり
杉の葉 を海に吊るしてあこや貝の種を付着させて
あこや貝を採取する天然採苗という方法がとられるようになりました。
そのうち高度成長期に入り真珠養殖されるアコヤ貝の数が増えるにつれ英虞湾で真珠養殖に使われるアコヤ貝の数が不足したため、愛媛県から大きく育った稚貝(1年貝)母貝(2年貝)を購入するようになりました。
今は人口採苗されたゴマ粒くらいのアコヤ貝を育てて真珠養殖に使うところが
増えています。
アコヤ貝の赤ちゃん
(人工的に採苗したアコヤ貝です。)
大きさは 0.5mm~1mm
透明なゴマ粒くらいのアコヤ貝の赤ちゃん貝を2年かけて核入れできる大きさまで
育てます。
アコヤ貝、貝柱
貝柱の部分だけ食用にされています。
(真珠を取り出す時の副産物)
とってもおいしいですが、真珠養殖数の減少にともない
地元でも希少品になっています。
11月後半~1月 の間、志摩の地元のスーパーや鮮魚店で販売しています。
1K8000円∼10000円とかなり高値です。